第3の体内脂肪....脂肪筋

girisyawoman.jpg
脂肪がヒトの体内に蓄積される場所と形式は、
主に3つに別れる;

1 皮下脂肪
   ➡皮膚の下にある皮下組織に蓄積される

2 内臓脂肪
   ➡胃と腸の腹腔の周囲に蓄積される

3 異所性脂肪(いしょせいしぼう) 
   ➡肝臓、脾臓、心臓、筋肉

このうち、
1 皮下脂肪
2 内臓脂肪
の、2つは、ほぼ周知の常識になっている。
これに対して
3の異所性脂肪(いしょせいしぼう)は、
第3の脂肪貯蔵形式と呼ばれ
肝脂肪と筋肉脂肪がその代表である。

それをイラストで示すと、

isyoseishibou3.jpg

異所性という呼び名の意味は、
本来脂肪をため込む所でない所に....
という意味が含まれているとのことである。
より正確に言うと
こんなところに脂肪がたまるということは
思いもよらぬことだった!
と、いうことであり
つまり 新たな認識といういう意味がこめられている。


脂肪肝は、
肝臓につく脂肪であるが、
脂肪肝の特徴は、
ほぼ内臓脂肪と並行的に蓄積されていく
ことにあり
これが 数年前までは、 
脂肪肝を内臓脂肪のひとつと
分類される医学書も散見された。

異所性脂肪の今一つの代表である
筋肉つまり骨格筋につく脂肪筋は
脂肪の蓄積場所が 皮下脂肪や内臓脂肪とは異なり、
個々の筋線維の間や筋細胞外の結合組織に
「霜降り状」に
微細に蓄積する形態となる。
つまり、
大きな塊として脂肪が存在するわけではないため、
通常は、触診では、
独立した組織として識別する事はは困難。

このため
脂肪筋の確認は、MRIやCTの画像診断が最終となる。

内臓脂肪の異常な蓄積は、
ほぼ体形の異常で視覚としておよそ確認できるが
異所性脂肪の蓄積は、
体型の外見からだけでは判断しづらい
という特性をもっている。

また、
いわゆる体脂肪の測定は
体重に占める体脂肪の割合をいううが、この場合
異所性脂肪は含まれない。

健全な筋肉組織に対して
どのようにして脂肪が
蓄積されていくかのメカニズムは
まだ全容の解明がされてはおらず 
それゆえ第3の体内脂肪と呼ばれるのである。




整 体 M I K U N I のトップページへ
http://www.seitai-mikuni.com/index.htm



この記事へのコメント